新選組! 第24回「避けて通れぬ道」

 ついに土方歳三山本耕史)が牙をむき出す回。
いい加減芹沢一派の狂行に業を煮やした会津藩から最後通告が届き、土方は有名な局中法度を作り上げる。

局中法度
一、士道に背くまじき事
一、局を脱するを許さず
一、私の闘争を許さず
一、勝手に金策いたすべからず
一、勝手に訴訟取り扱うべからず

右条々相背き候者、切腹申しつくべく候なり

というやつ。ちなみに今何も見ずにソラで書いたので若干違う箇所はあるはず。だが真に新選組を語るならこれくらいサッと出ないと嘘だと俺は思う。

で、本筋に戻るが、これを一目見た芹沢一派の新見錦相島一之)は一つめの「士道」という言葉の意味の広さに疑問を抱き、それを聞いた土方は局中法度とはある人物を体よく葬る為のものなのだと打ち明ける。
その夜、土方と山南(堺雅人)は新見を酒席に誘い、新選組が世話になっている八木家の元使用人を斬った犯人が芹沢であると告白させる。
 直後、土方が襖を開け放つとそこには酒を呑む芹沢鴨佐藤浩市)の姿が!
驚く新見に土方は言う。
「言ったろ。あの法度はある人物を体よく葬る為に作ったって。新見さん、あんたのことだよ」
 正直、ここの演出は見事だった。何気ないシーンだが息を呑む迫力があり、ここ最近での名シーンだと思う。そして新見は切腹。この死ぬ直前の相島の演技も見苦しくなくてよかった。
 一方その頃、沖田総司藤原竜也)は芹沢の愛人お梅(鈴木京香)に誘惑され、ついに初体験。なるほど、このためのお梅だったかと驚嘆する。
ところがお梅に「怒らないはず」と言われていた芹沢は帰宅して沖田を見るなり本気で殴りつける。吹っ飛ぶ竜也。
 ここで驚くお梅になぜ怒るのかと聞かれ「新見が死んだ、次は俺だ」と半笑いで呟く佐藤浩市の演技にまた惚れ惚れ。つくづく俺は芹沢に惹かれている。
他にも今回はオウムに「お前、死ぬで」と言われて怒り狂い、檻を壊そうとする芹沢など見所の多い回だった。

ちなみに中村獅童演じる捨助は、はしのえみが働く茶屋の奉公人になっていた。かなりヘタレな役どころだが、果たして彼は新選組に入れるのか?