新選組! 第26回「局長近藤勇」

 今回は近藤勇香取慎吾)が妻のつね(田畑智子)に出した手紙の内容で綴られた回。
 まず、新人隊士としてついに俺の最も愛する人物、武田観柳斎が登場!
 でも演じる八島智人の予想通りの演技にちょっとがっかり。相変わらず台詞の強弱とか突飛な動きでしか表現しない演技が彼の胡散臭さというか、小物っぽさを強調している。でも、多分実在の観柳斎もあんな感じなのだろう。
 あと、谷十三郎を演じているおっさん(名前知らない)の笑い方がかなり耳障りだった。
 前回芹沢を斬っておいて平然と女とイチャイチャしてる丸っこい顔の沖田総司藤原竜也)もなんとなく気に入らない。
 近藤もあいかわらず坂本竜馬江口洋介)と仲良くしてるし。
 三度目の再会となった佐久間象山石坂浩二)の性格も気に入らない。どうも俺は石坂浩二が嫌いらしいと改めて認識した。
 今回の主な話としては、いずれ大阪にも新選組の屯所を設けようと考えている土方歳三山本耕史)が、自分達を快く思っていない大阪町奉行の内山(ささきいさお!)を、彼の弱みを握って大人しくさせようとする話で、内山が灯油を買い占めて値段を吊り上げ、灯油屋から賄賂を受け取っているらしいと知った土方はそれをネタに内山を脅しにかかるが、逆に斉藤一オダギリジョー)が盗賊の疑いをかけられて拷問されてしまう。
 なんとか斉藤を連れ戻した土方は内山の暗殺を企てる。と、ここで近藤が珍しく「俺も仲間に入れてくれ」と言い出す。
 今回の見所は駕籠に乗った内山を橋の上で土方達が襲撃する場面。
 一方で深雪太夫(優香)の舞いを見ている近藤の映像と、土方達の映像が交互に展開して、土方達の斬り合いを舞いの三味線の音色が効果的に盛り上げる。
 結局内山は沖田に胴を一線され、隠し持っていた短筒を沖田に向けるも後ろから斉藤に突き殺されて死亡。次回はいよいよ池田屋事件の序章となる。
 ところでこのところ何もしてなかった捨助中村獅童)は、今回なんと佐久間象山の付き人になった。一体彼はどこに向かっているのか?
 あと、オープニングのテノール独唱に歌詞が今回からついていた。カラオケに入ったりすることの前フリだろうか? もしそうなら錦織建の「未完成コンチェルト」の次にエエ声の要求される唄になりますな。